小西畳工店
ロゴマーク
昭和62年創業。
父と息子2人で営む畳店。
昭和62年に仙台で創業され、現在は父と息子2人で事業を営む小西畳工店のリブランディング。嘘のない本物の畳を作り、使う人も畳も一緒に育まれていく暮らしを届けたい、という思いをデザインに。
近年、畳のない住宅も増える中、畳に触れたことのない子どもや世代が増えてきている。小西畳工店のデザインを通して、もっと畳のことを広く知ってもらうことを目標にコンセプトを立ててブランディングを進めてきた。
今回ブライトでは、コンセプトメイク・コピーライティング・ロゴマーク・プロモーションムービー・フォトディレクション・ウェブサイト・ECサイト・ユニフォーム・紙媒体などを担当した。
住宅の洋室化が進み、畳という存在を知らない子供が生まれているという課題から、本件のブランド開発を行った。ただ自社だけの表現性に留まらず、畳業界全体の底上げとして、可能性を様々な方向から検証していった。一方で、どんな人でも旅行で旅館などに宿泊した際に、畳を踏んだ時、井草の香りがフワッと香った時、和室の心地よさを感じる瞬間があると考えています。
日本人の潜在的な記憶の中にある「畳の心地良さ」を伝えるべく、WEBサイトのコンテンツなども検討していった。そういった仲で、井草で作られた本物の畳の心地よさを感じてほしいという想いから「本物畳」というコピーを提案した。そのコピーを含めて、地域に根付き、工場での量産ではない手仕事の畳を作っている姿勢を、住所や電話番号を全てをまとめてロゴマークにした。
父の代から息子へ、これまでもこれからも末長く愛される畳職人として営業していってほしいという想いを込め、小西の「小」をモチーフに、3つの畳で表現した新しい家紋のようにシンボルを設計した。また文字は、隷書のイメージ、仕様バランスをお伝えして、書道が趣味な父である小西代表に書き起こしていただいたものを調整しデザインをまとめていった。シンボルの周りに配置している「誠意謹製」は畳造りに取り組む姿勢を表現している。時代の流行に流されず、末長く使っていただけるロゴマークが出来上がった。
詳細
クライアント
社名/有限会社コニシ
地域/宮城県仙台市
期間/2020.7〜2020.11
ブライト
ブランディングディレクター・デザイナー : 荒川敬 /プロジェクトマネージャー:荒川瞳