米作りから酒造りまで。
言葉通り「イチから」造る日本酒ブランド。

宮城を代表する酒蔵、
一ノ蔵の新プロジェクト。

宮城県を代表する酒造会社である、株式会社一ノ蔵。数年かけて進められてきた新しいプロジェクト「イチからはじめるイチノクラ」シリーズのラベルデザインについて、2022年5月にブライトへご相談いただいた。同年12月に1本目を、2023年2月に2本目と3本目をリリースした。

米作りから酒造りまで、
言葉通り本当に「イチから」。

「イチからはじめるイチノクラ」シリーズは、一ノ蔵の若手社員が中心となり立ち上げた新プロジェクト。酒米の栽培から収穫、酒造り、そして販売までを全て一ノ蔵で担う、真の六次産業を実現するというものだ。社内に米作りを専門に担う部署があり、自社で栽培した米で酒を造ることができる酒蔵は、開発時点において宮城県では他に例を見ない。10年程前から力を入れ始めた米作りのノウハウが身についた今、若手社員が挑戦するプロジェクトとして、この新たな取り組みをアピールし、他の商品と差別化し一つのブランドとして商品化するという方向性でプランニングを進めた。

一から造った日本酒を、
そのまま表現したラベルデザイン。

ラベルをデザインするにあたっては、「イチからはじめるイチノクラ」というプロジェクト名の通り、米作りから酒造りまでを本当に「一から」自社で行うという取り組みに着目し、その差異化ポイントである「一から」をそのままラベルの顔としてビジュアル化した。

3種の酒米と、
3種の生原酒。

プロジェクトの中で、「吟のいろは」「蔵の華」「トヨニシキ」の3種類の酒米を栽培。それぞれの米の特性を最大限活かすことを目指し、「吟のいろは」は純米生原酒にごりさけに、「蔵の華」は山廃純米大吟醸生原酒に、「トヨニシキ」は純米大吟醸生原酒に仕上げている。それぞれのベースカラーは、米づくりに必要な3つの要素「水=吟のいろは」「土=蔵の華」「太陽=トヨニシキ」からカラースキームを設計した。印刷加工は、精英堂印刷株式会社が担当。箔押し加工のように見える部分は、材質とインク・腐食させたニスによって再現。ラベル貼りや冷蔵保存が必要であることから印刷加工の方法を検討し、本案の課題をクリアするため、企業努力によって編み出された新しい技術である。

初回の生産は完了したが、新しい商品展開等、継続してこのプロジェクトをサポートしている。

制作物

一ノ蔵 イチからはじめるイチノクラ
ロゴマーク

プロダクト ロゴ

宮城県を代表する酒造会社「株式会社一ノ蔵」の新プロジェクトの商品ブランディング。ネーミング立案、コンセプト、スローガン、ステートメント、ロゴマーク、ボトルデザインを担当した。

一ノ蔵
吟のいろは パッケージ

プロダクト パッケージ 印刷

銘柄ごとのラベルデザイン、ラベルの仕様・紙質や印刷加工の提案、全体の予算管理を担当。

一ノ蔵
蔵の華 パッケージ

プロダクト パッケージ 印刷

銘柄ごとのラベルデザイン、ラベルの仕様・紙質や印刷加工の提案、全体の予算管理を担当。インクとグロスのニスなどを使用し、箔押しを再現した。

一ノ蔵
トヨニシキ パッケージ

プロダクト パッケージ 印刷

銘柄ごとのラベルデザイン、ラベルの仕様・紙質や印刷加工の提案、全体の予算管理を担当。インクとグロスのニスなどを使用し、箔押しを再現した。

詳細

クライアント

社名/株式会社一ノ蔵
地域/宮城県大崎市
期間/2022.05

ブライト

ブランディングディレクター・デザイナー : 荒川敬 / コピーライター : 伊藤優果 / プロジェクトマネージャー : 荒川瞳

ブライト以外の方々

撮影:嶋脇佑・鹿野颯人 / 印刷 : 精英堂印刷株式会社

その他

誰の暮らしの中にもある、 “間(ま)”を作る菓子屋。

菓子時間ムギ

店舗 資金計画 コンセプト ネーミング スローガン ステートメント コピー ロゴ パッケージ グラフィック 空間 サイン 施工 ウェブ 撮影 スタイリング 商標 ソーシャル 自社運営

自社で運営している飲食事業の店舗「焼菓子とごはん CAFE MUGI」。「菓子時間ムギ」へと店名も新たに、カフェから菓子店へのリブランディングを行った。2017年のオープン以降、マフィンとチーズケーキを中心とした焼菓子と、定食などのごはんを楽しめるカフェとして、店舗や仙台駅周辺での催事出店を中心に営業してきたが、高まる需要に対して菓子製造の生産能力を高める必要があり、店舗の大規模リニューアルと合わせて、お店の在り方やコンセプトを一から見直すリブランディングを行うこととなった。店舗スタッフとともに何度もミーティングを重ね、“お菓子の時間を大切に”というスローガンを策定。そこからネーミング、商標登録、ステートメント、ロゴマークへと展開していき、紙媒体、ウェブサイト、撮影、店舗サイン、ショップツールに至るまでのすべてを担当した。

ペンションの朝食で作っていた、
ジャムから始まる物語。

びんのおのや

プロダクト 資金計画 コンセプト ネーミング スローガン ステートメント コピー ロゴ パッケージ グラフィック 撮影 スタイリング

2016年からはちみつやジャム、バターの製造販売を行っている「びんのおのや」のリブランディング。はじめに依頼いただいたのは「バラとはちみつ」という製品単体のパッケージデザイン。しかし「びんのおのや」というブランドを強めるのであれば、パッケージの見え方を統一する必要があると考え、ブランド全体のリブランディングを提案。提案するだけではなく実現のために資金計画から並走し、補助金申請のサポートからプロジェクトがスタートした。ブライトでは、資金計画、コンセプト、スローガン、ステートメント、ロゴマーク、グラフィック、パッケージデザイン、印刷、コピーライティング、撮影、スタイリング他、リブランディングに関わるすべてを担当した。